研究課題/領域番号 |
16K04254
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会心理学
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研究機関 | 帯広畜産大学 |
研究代表者 |
岡部 康成 帯広畜産大学, 畜産学部, 講師 (10413569)
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研究分担者 |
王 晋民 千葉科学大学, 危機管理学部, 教授 (10302431)
斉藤 準 帯広畜産大学, 畜産学部, 講師 (90757668)
室井 みや 兵庫医科大学, 医学部, 准教授 (70339240)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | リスクリテラシー / 国際比較 / リスクの社会的受容 / 科学技術の受容 / 科学技術 / 社会系心理学 |
研究成果の概要 |
日本人のリスクリテラシーの現状とその特徴を明らかにすることを目的に,リスクリテラシーについて,日本,アメリカおよびイギリスの3ヶ国でアンケート調査を実施し,国際比較検討を行った.その結果,日本人のリスクリテラシーは,はアメリカやイギリスと比較すると低い傾向が認められた. また,細胞培養肉と子宮頸がんワクチンの受容度とリスクリテラシーの関係について日本とアメリカで調査したところ,日米ともに,リスクリテラシーと細胞培養肉およびHPVワクチンの受容度との間で相関が認められた.このことから,本リスクリテラシー尺度は妥当性が高い尺度であると考えられる.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究によって,リスクコミュニケーションの現場で経験的に指摘される日本人のリスクリテラシーの低さについて,実際の調査によって初めて示された.加えて,食品技術である細胞培養肉と医療技術であるHPVワクチンの社会的受容とリスクリテラシーとの間に,相関が認められたことから,本リスクリテラシー尺度は,分野の異なる幅広い科学技術のリスク認知研究に適用可能な尺度であることが示された.このことは,今後のリスク認知研究やリスクコミュニケーションを実践する現場への示唆に富む学術的にも社会的にも大変有意義な研究である.
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