研究課題/領域番号 |
16K04258
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会心理学
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研究機関 | 早稲田大学 (2017-2018) 東京学芸大学 (2016) |
研究代表者 |
上淵 寿 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 教授 (20292998)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2017年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 愛着 / 内的作業モデル / 潜在性 / 情動制御 / 潜在的認知 / 親密性回避 / 上方制御 / 自己制御 / 情動 / 信念 / 関わり / 社会系心理学 |
研究成果の概要 |
人が養育者との関係から作り上げた愛着の概念には,パーソナリティの基礎となり,意識しにくいすなわち潜在的な,内的作業モデルがある。これは人の情動に影響を与えることで,人間関係を変化させることが示されてきた。だが情動のコントロール(情動制御)には,意識しにくい制御,つまり潜在的情動制御もある。 本研究では,この潜在的な愛着の内的作業モデルと,潜在的な情動制御の関係を明らかにすることを目的とした。 実験によって,潜在的な愛着の内の他人を避ける傾向(親密性回避)が,潜在的な他人との親密な関係に対する不安(関係不安)を高める可能性が示唆された。これは,潜在的な愛着と潜在的な情動制御の関係を示唆している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
人のもつ自分や他人についての概念や,人が行う心のプロセスには,自分で意識しにくい面がある。こうした心の潜在的な側面を,パーソナリティの基礎となる内的作業モデルという概念に絞り,それと感情のコントロールである,情動制御の意識しにくい面との関係を明らかにしたことで,パーソナリティが感情に及ぼす影響に新たな視点を投げかけることができた。 これは,人の行動や感情の変化には,自分で意識しにくい面があり,そのために気づかずに社会生活をうまく営める人もいれば,そうではない人もいることを示唆している。今後は,この意識しにくい面にどのように関わることができるかを検討することが必要であろう。
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