研究課題/領域番号 |
16K04259
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会心理学
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
福島 治 新潟大学, 人文社会科学系, 教授 (40289723)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 自己概念 / 対人関係 / 特性情報 / 自己愛 / 関係性スキーマ / 精神的健康 / 関係自己 / 自己表象 / スキーマ / 関係的自己 / 自己知識 |
研究成果の概要 |
対人関係における相互作用は、その関係における自己と他者の様々な行動情報を含んでいる。その全体を表象すると考えられているのが関係性スキーマである。スキーマ理論の特徴の一つはスキーマ間の独立性であり、ある関係性スキーマ内の自他の特性情報は他のスキーマ内の自他の特性情報とは独立であると予測される。本研究でその部分的な証拠は得られたが、関係性による特性情報の区分は予想よりも曖昧であった。そのうえ、関係間の変動だけでなく、関係内における自己の特性判断にも一定量の変動があった。人は同じ関係性においても自己に関して異なる判断をする。この変動には自己愛のような個人差要因が影響することまでが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
対人関係における他者とのやり取りは、私たち自身に自己の特性に関する情報をもたらし、アイデンティティを支える証拠となる。その情報は、関係ごとに構成されると考えたが、想定よりもその区分は明確ではなかった。自己の特性情報は、関係によるゆるやかな区分けを持ちながら、関係内においても一定の範囲で日々変動するという性質をもつようである。こうした特性の自己認識の不確かさは、不確実な事態を受容する人の柔軟性について私たちの理解を一歩進めるものである。
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