研究課題/領域番号 |
16K04266
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会心理学
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研究機関 | 東北福祉大学 |
研究代表者 |
吉田 綾乃 東北福祉大学, 総合福祉学部, 教授 (10367576)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 集団間葛藤 / ワーキングメモリ / 内集団バイアス / 集団実体性 / 外集団排斥 / 存在脅威管理理論 / 社会的支配志向性 / 愛国心 / 感染症脅威 / ワーキングメモリキャパシティ / 国家アイデンティティ |
研究成果の概要 |
研究の目的は、集団間葛藤を引き起こす認知基盤におけるWMCの役割を明らかにすることであった。6つの実証研究により、WMCの欠如が内集団バイアスや外集団成員に対する排斥と結びついていること、死の脅威や感染脅威が顕現化し、自己防衛的な目標が自動的に活性化した場合には、WMC高群が低群よりも外集団に対して否定的態度を形成することが示された。WMCが外集団成員の受容と拒否に関わる情報処理の適否を支えていること、集団間葛藤を解消するためには、個人特性、状況下で顕現化された動機、WMCの3点を踏まえたアプローチを検討する必要性があることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は、集団間葛藤の生起および解消という主に社会心理学領域で検討されてきた現象を説明する指標としてワーキングメモリキャパシティ(WMC)の個人差という認知的指標を導入し、その影響過程を明らかにしたことにある。また、社会の多様化が進み、異なる背景を持つ人々と協働する必要性が高まっていることから、外集団成員の排除と受容が生じるメカニズムの一端を明らかにしたことは社会的意義があると考える。
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