研究課題/領域番号 |
16K04267
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会心理学
|
研究機関 | 十文字学園女子大学 |
研究代表者 |
長田 瑞恵 十文字学園女子大学, 人間生活学部, 教授 (80348325)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | 自称詞の獲得 / 自称詞の使い分け / 自我の発達 / 役割取得 / 縦断的検討 / 幼児 / 縦断研究 / 発達的変化 / 自称詞 / 自己概念 / 地域差 / 横断的検討 / 社会的場面における使い分け / 自己概念の発達 / 役割取得の認識 / 心的用語 |
研究成果の概要 |
幼児期、小学校低学年、小学校高学年、中学校において、各3年間に亘る縦断的データを検討した。(1)幼児期3年間は自分の名前やニックネームを使って自分を呼び表す子どもが圧倒的に多く、その後その割合が減少していくが一定割合存在し続けることが示された。(2)一般的自称詞の使用は幼児期から小学校低学年を通して増えていくことが示された。(3)自分の呼称を場面や相手によって使い分ける人数は幼児期でのみ違いが見られ、年長児クラスが年中児クラス・年少児クラスのいずれよりも人数が多いことが示された。(4)自称詞の獲得や使い分けと自我の発達との関係が示されたが、発達段階によって両者の関連の仕方や程度が異なっていた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
自我の発達を表すものの一つに自称詞がある(西川,2003)。話し手が使用する自称詞の獲得や変化が相互作用者に与え,それが翻って話し手への聞き手の行動に影響を与える影響が大きいと考えられ,社会的適応という観点からも,より詳細な検討が必要であると考える。 本研究は、縦断的及び広範囲の年齢に亘って自称詞の獲得を検討したことで、これまでは詳細に検討されなかった自称詞の発達の実態を明らかにした意義があると考える。特に自称詞の獲得と自我の発達との関連性を示したことは、自我同一性の形成や、社会的適応の問題の観点から自称詞の発達をとらえる視点を提示する重要な知見であると考える。
|