研究課題/領域番号 |
16K04268
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会心理学
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研究機関 | 青山学院大学 |
研究代表者 |
繁桝 江里 青山学院大学, 教育人間科学部, 准教授 (80410380)
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研究分担者 |
山口 裕幸 九州大学, 人間環境学研究院, 教授 (50243449)
林 直保子 関西大学, 社会学部, 教授 (00302654)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 社会系心理学 / フィードバック / 上司‐部下関係 / チーム / 相互作用 / 上司-部下関係 / 相互作用性 / チーム性 / 組織 |
研究成果の概要 |
上司の日常的なフィードバック(FB)の活用促進を目的とし、コミュニケーションの相互作用性とチーム性に注目した検討を行った。相互作用性については、上司の日常の行動がネガティブなFBへの部下の反応を規定し、部下の反応が上司からの評価や行動を規定する双方向プロセスが示された。チーム性については対チームの場合はネガティブなFBが効果的であること、FB時のチーム性(目標・役割・協力)と公正性の明確さが各指標を高めることが示された。グループ実験ではFBの送り手が得る報酬の公平性が受け手からの信頼やFBの評価に影響した。上記の知見を反映した研修プログラムを実施し、研修後にFBの効果が高まることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、上司から部下へのフィードバックを活用するために、相互作用性とチーム性に着目した。送り手から受け手という一方向的な枠組み、および、一対一の関係という枠組みを超えることは、コミュニケーション研究に対する重要な貢献となる。ネガティブなフィードバック(NF)を活かすためには上司と部下の相互的な影響を考慮すべきであること、NFは対チームで行った方が効果的であること、公正性に加え目標・役割・協力体制を明示することが重要な意味を持つことを示した知見は、独自性の高いものだといえる。叱ることへの躊躇やパワハラの問題が注目を集め、また、チームでの仕事が増えている今日において社会的意義も大きいだろう。
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