研究課題/領域番号 |
16K04272
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会心理学
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研究機関 | 明治学院大学 |
研究代表者 |
宮本 聡介 明治学院大学, 心理学部, 教授 (60292504)
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研究分担者 |
太幡 直也 愛知学院大学, 総合政策学部, 准教授 (00553786)
児玉 さやか (菅さやか) 慶應義塾大学, 文学部(三田), 助教 (30584403)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 説明 / 認知の歪み / バイアスの抑制 / 健康志向 / 不健康志向 / 説明経験 / 説明バイアス / 確証バイアス / 実在性認知 / 説明行為 / 人種ステレオタイプ / 新規商品 / 愛校心 / 原因帰属 / キャラクター / ステレオタイプ / 心の所在 / 高社会性文脈 / 説明効果 |
研究成果の概要 |
説明バイアスとは、説明経験によって説明者自身の説明対象に対する認知が歪むことである。本現象がバイアスである以上、そのバイアスを抑制することが求められる。本研究プロジェクトの主目的はここにある。本研究プロジェクト実施期間に実施した計4つの実験から、説明バイアス現象は繰り返し確認された。説明バイアスの抑制効果については、対立説明の影響を要因として実験を行った。実験の結果、対立説明はバイアスの解消を導くわけではないことが示され、説明バイアスの抑制が容易なことではないことが示唆された。説明バイアスについて、社会・教育心理学的視点からの議論が行われた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
説明バイアスについては、1980年代からその影響が報告されている。説明経験によって説明対象に対する認知が歪んでしまうという現象は、日常場面に様々な影響を及ぼす。単なる噂が、伝達される際に生じる説明経験によってリアリティを増幅させる、科学的立証性を持たない健康行動もその効果の説明を繰り返すと健康に良いと感じられるようになるなど、説明バイアスは身近にあり、その社会的影響は大きいと考えられる。本プロジェクト中で実施した研究から説明バイアス現象は繰り返し観察されている。一方、説明バイアスを抑制することが容易でないことも示唆された。今後このバイアスをどのように抑制できるかさらなる検証が必要である。
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