研究課題/領域番号 | 16K04276 |
研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会心理学
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研究機関 | 神戸女学院大学 |
研究代表者 |
木村 昌紀 神戸女学院大学, 人間科学部, 准教授 (30467500)
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研究分担者 |
毛 新華 神戸学院大学, 人文学部, 講師 (90506958)
小林 知博 神戸女学院大学, 人間科学部, 教授 (70413060)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
交付(2017年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費 : 3,700千円、間接経費 : 1,110千円)
2020年度 : 650千円 (直接経費 : 500千円、間接経費 : 150千円)
2019年度 : 1,300千円 (直接経費 : 1,000千円、間接経費 : 300千円)
2018年度 : 780千円 (直接経費 : 600千円、間接経費 : 180千円)
2017年度 : 1,300千円 (直接経費 : 1,000千円、間接経費 : 300千円)
2016年度 : 780千円 (直接経費 : 600千円、間接経費 : 180千円)
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キーワード | 社会心理学 / 対人コミュニケーション |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、日本人と中国人による異文化コミュニケーションの心理メカニズムを実験的に検討し、両者による円滑な異文化コミュニケーションの方法を提案することである。 本年度の研究実績として、Society for Personality and Social Psychologyの2018 Annual Conventionで日本人と中国人の非協調的コミュニケーションに関する学会発表を行い、北米を中心とする海外の研究者に情報発信して、相互に情報交換したことがある。おしゃべりでも、協力的な討論でも、今回の葛藤でも、日本人は笑顔を表出しやすく、頻繁にうなずく一方で、中国人は会話相手を見つめる傾向が一貫して認められた。葛藤状況特有の知見として、葛藤に対する言語的な対処行動は妥協・強制・問題解決・回避すべて中国人のほうが積極的に行っていた。ここから、中国人は葛藤が生じても積極的に対処する一方で、日本人は葛藤が生じないように笑顔やうなずきで予防するが、いったん葛藤が起きると消極的な対処になることが示唆された。また、Nonverbal Behavior Preconferenceにも出席し、研究発表を行い、多くの研究者からコメントを受けた。特に、北米や台湾、韓国のコミュニケーション研究者から助言を受け、日本人と中国人による異文化コミュニケーションの普遍性と特殊性を再整理して、実験計画の調整を行った。 本格的な実験実施に向けて、準備を進めた。具体的には、異文化コミュニケーション実験の際の、話題や会話シナリオを検討するとともに、日本人のみを対象にした予備的実験を実施した。また、中国での実験実施に向けて、協力機関との連絡・調整を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3 : やや遅れている
理由
本研究は、日本人と中国人による異文化コミュニケーションの心理メカニズムを対象としている。ここには、どのような異文化コミュニケーションでもみられる普遍性と、日本人と中国人による特殊性が混在している。そこで、その普遍性と特殊性を整理して、研究計画を再調整する必要があった。国際学会での発表や研究会の参加から、多文化の研究者と情報交換を行い、この点に対処した。 また実験実施に向けた実務的準備を含めて作業を進めた。
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今後の研究の推進方策 |
本年度行った、日本人と中国人による異文化コミュニケーションの心理メカニズムの再整理・研究計画の調整を踏まえて、実験を実施する。研究遂行の上で想定外の課題が生じた場合には、関連分野の専門家に助言を求め、対応する予定である。
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