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寄り添いをキーワードとした援助者-クライアント関係におけるフレームワークの構築

研究課題

研究課題/領域番号 16K04283
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 社会心理学
研究機関比治山大学短期大学部

研究代表者

前田 和寛  比治山大学短期大学部, その他部局等, 講師 (30462055)

研究分担者 志和 資朗  広島修道大学, 健康科学部, 教授 (20351984)
中西 大輔  広島修道大学, 健康科学部, 教授 (30368766)
河野 喬  広島文化学園大学, 人間健康学部開設準備室, 講師 (20738843)
井川 純一  大分大学, 経済学部, 准教授 (90748401)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2018-03-31
研究課題ステータス 中途終了 (2017年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
キーワード寄り添い / 対人援助 / 社会問題
研究実績の概要

「寄り添い」という用語は、援助者がクライアントに対して、一定の心理的なコミットメントを持って関わることを意味する言葉だが、その明確な定義はなされていない。しかし、援助者は極めて頻繁にこの用語を用いて自らの援助行動を表現し、またマスメディアにおいても「寄り添う」ことは好意的に報道されることが多い。本研究では、この「寄り添い」という言葉が援助者にとってどのような意味で使用されているのかを明らかにし、この用語の使用が援助者自身の心的な安定やクライアントとの間の信頼関係の構築にどのような影響を及ぼしているのかを明らかにすることを目的とした。
初年度の研究では、場面想定法を用いて、対人援助職の「寄り添い」が他者にどのようなイメージを与えるかを検討した。その結果, クライアントがネガティブな転帰を迎えた場合には, 支援の内容にかかわりなく, 対人援助職への印象が悪くなる一方, 「寄り添い」という用語を使用することで, 対人援助職への個人的親しみやすさが増すことが明らかとなった。
第二年度の研究では、援助職にとっての「寄り添い」を計量的に測定するための寄り添い尺度を作成することを目的とした。まず、介護職 (112名) に対し「あなたの考える寄り添った援助とは具体的にどのようなことを示しますか?」という質問項目に対する回答を自由記述にて収集し、記述された内容を参考に、複数の専門職によって分類して予備的な寄り添い尺度を作成した。この予備的な尺度のブラッシュアップのため、Web調査を2回 (1102名, 405名) 実施した。
これらの成果により、寄り添いという抽象的な概念について定量的にアプローチする手段を示すことができた。これらの知見は、研究目的である援助者-クライアント関係におけるフレームワークの構築へ寄与するものである。

報告書

(2件)
  • 2017 実績報告書
  • 2016 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2017

すべて 雑誌論文 (1件) (うちオープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 対人援助職の「寄り添い」が印象形成に与える影響-場面想定法を用いた予備検討-2017

    • 著者名/発表者名
      井川純一・中西大輔・前田和寛・河野喬・志和資朗
    • 雑誌名

      広島修大論集

      巻: 57-2 ページ: 163-169

    • DOI

      10.15097/00002414

    • NAID

      120006029432

    • URL

      https://shudo-u.repo.nii.ac.jp/records/2456

    • 年月日
      2017-02-28
    • 関連する報告書
      2017 実績報告書 2016 実施状況報告書
    • オープンアクセス / 謝辞記載あり
  • [学会発表] 寄り添う人は利他的か?2017

    • 著者名/発表者名
      井川純一・中西大輔・中川裕美・・志和資朗・前田和寛・河野喬
    • 学会等名
      中国四国心理学会第73回大会
    • 関連する報告書
      2017 実績報告書

URL: 

公開日: 2016-04-21   更新日: 2018-12-17  

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