研究課題/領域番号 |
16K04297
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育心理学
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
茅野 理恵 信州大学, 学術研究院教育学系, 准教授 (60754356)
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研究分担者 |
飯田 順子 筑波大学, 人間系, 准教授 (90383463)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | サイン / 児童生徒理解 / 教師 / 批判的思考 / 教職志望学生 / 教職志望動機 / イラショナル・ビリーフ / 早期発見 / 子どものサイン / 教員養成 / 子ども / 心身の変化 / 教師の認知 / 教師の気づき |
研究成果の概要 |
本研究は、子どものサインを適切に捉え早期発見・早期対応のできる教師の養成を目指し、子どもの行動や身体反応に対しサインとして認識することを促進・阻害する要因を明らかにした。まず「学校で見られる子どものサインチェックリスト」を作成。教職志望学生がサインを認知する際、子どもが抱える悩みの内容により認知するサインに偏りが生じることが示された。さらに偏りは、教師の方がより大きいことも示された。また、教職志望学生において、批判的思考の高さが偏りを小さくすることが示唆された。次に自己決定理論に基づく「教職への動機づけ尺度」を作成。自律・他律共に高い際、児童生徒にイラショナルな信念を持ちやすいことが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、子どもの心理的支援の重要性が認識され、子どものサインを早期にキャッチし対応することが求められている。また、若年層の自殺対策の点からも、子どものSOSを適切に理解できることは喫緊の課題である。子ども達には、SOSの出し方教育が進められ援助要請スキルの獲得が進められている。一方で、子ども達から発信されたSOSや表出されているサインを適切に認識できる大人が存在しなければ支援には繋がらない。 本研究の成果は、子どものサインの見落としにつながる教師の思い込みなどの認知の偏りを明らかにし、この偏りを少しでも小さくするために、教員養成段階で育成すべき力や認識しておくべき視点などを示したことにある。
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