研究課題/領域番号 |
16K04299
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育心理学
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研究機関 | 愛知教育大学 |
研究代表者 |
弓削 洋子 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (80335827)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 教師 / 指導行動 / 学級経営 / 多様性 / あたたかい突き放し / 自律性 / 小学校 / fault line / 場面想定法 / 自律 / 突き放し / 児童-教師関係 / 学級集団 / 教師児童関係 / 統制可能性 / 共通目標 / 発達障がい / 家庭環境 / 指導性 / 児童 / 協同 / 逸脱 |
研究成果の概要 |
本研究は,多様な児童で構成された小学校学級を自律的協同的集団に醸成する教師の学級経営方略として「あたたかい突き放し」の可能性を,フィールドワーク,集団討議実験,質問紙調査を通して検討した。 その結果,多様な学級のなかでも,学級集団の分断基準がひとつで学級が二分されるのではなく,分断基準が複数であるため学級を単純に二分できない学級のとき,教師(役)は,児童の諸特性に配慮した共通目標にむけて児童を突き放す,「あたたかい突き放し」が効果的であり,また必要であると判断した。背景には,児童らの特性のばらつき故,教師は集団としてのまとまり形成の必要性とコントロールの困難さを感じたためと推察される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
学術的意義として,まず,先行研究では未検討であった多様な学級集団に効果的な学級経営について,「あたたかい突き放し」の可能性を提起した。加えて,多様性パターンやfault lineといった組織心理学の知見を学級集団研究に組み入れることで,学級の多様性の種類と学級経営の関連を検討できる可能性を提起した。 教育実践上の意義として,発達障がいなど様々な特性の児童が在籍の学級集団の経営として,「あたたかい突き放し」を教育現場に提案できる。従来,多様な学級集団の経営の困難さが指摘されるのみであった。本研究の成果は,多様性パターンも含めて効果的な学級経営を提案でき,学級編成も含めた教育実践の一助となる。
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