研究課題/領域番号 |
16K04302
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育心理学
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研究機関 | 奈良教育大学 |
研究代表者 |
豊田 弘司 奈良教育大学, 学校教育講座, 教授 (90217571)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 欲求階層 / 偶発記憶 / 処理 / 自己選択 / 自由再生 / 欲求階層構造 / 欲求の階層構造 / 意図記憶 / 分散効果 / 適応記憶 / 自己選択効果 / 教育系心理学 / 記憶 / 欲求 / 情報処理 |
研究成果の概要 |
マズローは,生存欲求が最下層にあり,次に親和欲求,知識欲求等が続き,最上位に自己実現欲求という階層構造を提案している。この階層構造が記憶に及ぼす効果と対応しているという仮説を検討した。記銘語を一つずつ提示して,それに対して最下層の生存欲求に対応する処理をさせると他の階層に位置する欲求の処理よりも記憶を促進する効果が得られた。また,記銘語を2つ提示し,各欲求に対応する規準によって選択された語を記銘させた場合でも,生存欲求に対応する規準が最も記憶を促進した。 しかし,生存欲求以外の親和欲求,知識欲求及び自己実現欲求間には効果の違いは得られず,上記仮説全体の妥当性は示されなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
どのような情報処理が記憶を促すのかという課題に対する検討である。人間は,ある特定の情報を処理する場合に,その人間が持っている様々な欲求に基づいた処理をしている。どの欲求によって処理するのが,最も効果的であるのかという問題を検討して,生存欲求によって処理するのが効果的であるという結論を得たことには意義がある。 ただし,生存欲求以外の欲求間の効果における効果の違いは明確に示されなかった。また,欲求には個人差があるので,その個人差の影響を検討することが今後の課題である。
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