研究課題/領域番号 |
16K04305
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育心理学
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
假屋園 昭彦 鹿児島大学, 法文教育学域教育学系, 教授 (30274674)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 道徳的判断力 / 道徳教育 / 指導方法 / 評価方法 / 学習モデル / 考える道徳 / 価値規準発見型授業デザイン / 判断過程の体験型授業デザイン / 自問自答型発問 / 対話活動用ワークシート / 道徳 / 授業デザイン / 道徳的価値 / 指導 / 特別の教科 |
研究成果の概要 |
6本の論文にまとめられた研究期間中における成果を以下に報告する。第一に,道徳の授業における児童の変容を把握するための授業用ワークシート(以下WSと略記)を開発した。このWSによって児童は,道徳的・倫理的思考の道筋を習得でき,教師は児童の意見の変容を把握できる。第二に,道徳的判断力の育成を目指した二種類の授業デザインを開発し,実践可能であることを証明した。一種類目は,児童に道徳的判断を行う際の価値規準を考えてもらう内容である。二種類目は,道徳的判断を行う過程を授業の中で再体験する内容である。これらは人間の普遍的な道徳的判断過程を理解することによって,道徳的判断力の育成を目指したものである。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで教科ではなかった道徳は,小学校で平成30年,中学校で令和元年度から「特別の教科 道徳」として教科になった。この変化を受け,学校現場では道徳教育の実践をめぐり,戸惑いと模索が広がった。本研究は,こうした学校現場の現状を克服し,教科としての道徳の今後の実践を方向づける内容であった点に意義がある。本研究の第一の意義は,学校現場の授業ですぐに使うことができるという実践性をもつ点にある。第二に本研究は以下の点で学術的意義をもつ。すなわち,これまで曖昧であった児童の道徳的判断過程を明らかにし,児童の倫理規準の特徴を浮き彫りにした。このように本研究は,実践面と学術面の双方に貢献する内容である。
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