研究課題/領域番号 |
16K04312
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育心理学
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研究機関 | 亜細亜大学 |
研究代表者 |
板垣 文彦 亜細亜大学, 経営学部, 教授 (10203077)
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研究分担者 |
堀 玄 亜細亜大学, 経営学部, 教授 (60322658)
亀田 弘之 東京工科大学, コンピュータサイエンス学部, 教授 (00194994)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | ワーキングメモリ / 乱数生成課題 / 前頭葉 / 実行系機能 / 自我同一性 / 連続性・斉一性 / 精神年齢 / ステレオタイプ / エピソードバッファ / 線分2等分課題 / 青年期 / 発達 / 創造性 / 視空間スケッチパッド / 教育系心理学 / 実験系心理学 |
研究成果の概要 |
数をランダムに生成させる乱数生成課題は、実行系機能を含むワーキングメモリ全体の構造を反映する課題である。実行系機能は前頭葉機能の活性に関連しているが、青年期はその前頭葉が成熟し完成する時期であることから、乱数生成課題上に青年期後期の精神年齢を反映する思考評価軸の構成を試みた。しかし、構成された評価軸は実行系機能の低下を示す内容であった。年齢水準に変えて自我の成熟度を反映する「自我同一性」尺度を用いた結果、「連続性・斉一性」の感覚が、ワーキングメモリの活動と関連していた。ワーキングメモリは社会適応を念頭におかない場合の自我意識の確立に大きな影響を持つと考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、大学教育には社会人基礎力や人間力といったこれまでの学力とは異なった評価の難しい能力の育成が求められている。これまでの社会で重視されてきた能力は知能を裏付けとした学習能力と知識の蓄積であり、それらは意識の中にさまざまなシステムを取り込むことに関連している。しかし、そのシステム自体が大きく変容しようとしている現代においては、既存のシステムを解体し、再構築する創造的思考の側面が求められる。本研究ではその側面を前頭葉機能の成熟と見なし、ワーキングメモリ評価課題の1つである乱数生成課題を用いて新しい精神年齢尺度の構成を試みたものである。
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