研究課題
基盤研究(C)
TEAの理論的探究と教育実践的リサーチを推進した。理論的探究の成果は、データ分析検討会による分析法の議論、TEA国際学会の創設、『TEMで広がる社会実装―ライフの充実を支援する』（2017年、安田裕子・サトウタツヤ編著）の刊行、分岐点分析による促進的記号や援助者としての発達・変容の把握を扱う書籍などの刊行に向けた企画・準備、であった。教育実践的リサーチの成果は、自らのキャリアの振り返りを行いながらTEAについて学ぶ講習会や、TEAに対話的自己論を組み入れ開発された「キャリアワークシート」（番田清美氏開発）を活用した、キャリア・アイデンティティ形成を促すワークの試行とその有用性の検討、であった。
「今」を生きつつ自らの唯一無二の径路を生み出す存在である人間のライフのありように、「分岐点」の概念をもとに迫ることで、見えにくさ、人生に埋め込まれた可能性と潜在性、そうした様相を下支えする文化や関係性、また、未来展望を多様にあぶり出すことができる。加えて、必要な社会的支援や制度変革の検討につなげていくことができる。同時に、質的研究法TEAの理論面での整備とともに、社会実践・実装への展開を含めた精緻化を推進するものである。語られなさの可視化ともむすびつき、TEA×ナラティヴ・アプローチによる経験・現象への接近と質的研究法の斬新かつ挑戦的な探究という、拓かれた方法論上の展開可能性をあわせもつ。
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すべて 雑誌論文 (10件) (うち査読あり 3件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (43件) (うち国際学会 7件) 図書 (17件) 備考 (1件) 学会・シンポジウム開催 (2件)
立命館人間科学研究
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