研究課題/領域番号 |
16K04325
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育心理学
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
山本 博樹 立命館大学, 総合心理学部, 教授 (30245188)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 学業不振 / 適応的説明文読解 / 教科書 / 構造方略 / 学習支援 / 「高1クライシス」 / 苦戦 / 学業達成 / 適応的説明文理解 / 適性形成型支援 / 高校初年次生 / 説明文理解 / 理解支援 / 学習適応 / 構造方略教示 / 学習方略 / 読解 / 教科理解 / 支援 / 説明文読解 / 支援メカニズム / 説明実践 |
研究成果の概要 |
高校初年次生の中には教科書理解の不振がみられ,学業不振に陥る者が教室の中に見られる。これは構造方略の未発達に起因する。このため,彼らの自発的な構造方略使用の支援が重要になるが,構造方略の支援メカニズムは未検討であり,研究が滞ってきた。これに対して本研究では,高校初年次生において「構造方略を使用した説明文読解」が学業達成において適応的な役割を持つと仮説し,4つの研究を行った。仮説に基づく研究から,高校初年次生における構造方略の使用に対する処遇適合型ならびに適性形成型支援が「構造方略を使用した説明文読解」の促進を媒介して学業達成を促すメカニズムを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高校に入学したばかりの高校初年次生は構造方略の未発達のために,教科書の説明文読解に苦戦する者がみられ,中には学業不振者を招く者もいる。しかし,エビデンスに基づいた彼らへの学習支援の原則は示されて来なかった。これに対して本研究は,高校の授業が「教科書の重視」に移行するため,教科書の説明文をいかに読解するかが学業達成に重要になる点に着目した上で,説明文の上位構造を把握し活用するという読み方 (構造方略) を支援する方針を立てて,有効な支援のメカニムズを実践的・実証的に示したのである。一連の研究により,エビデンスに基づく「高1クライシス」への対処法の基礎が示された意義は大きいと考える。
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