研究課題/領域番号 |
16K04329
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育心理学
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研究機関 | 関西学院大学 |
研究代表者 |
橋本 祐子 関西学院大学, 教育学部, 教授 (80228428)
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研究分担者 |
戸田 有一 大阪教育大学, 教育学部, 教授 (70243376)
滑田 明暢 静岡大学, 大学教育センター, 講師 (00706674)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2018年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 公平観 / 道徳性発達 / 分配的公正 / 責任分配 / 教育系心理学 / 文化差 |
研究成果の概要 |
本研究は、「ごほうび」などの報酬の分配と「片付け・掃除」という責任の分配について、幼児・児童が公平と考える分配のパターンと、両場面における分配パターンの一貫性が年齢によってどう異なるかを調査した。5歳児時点と2年生時点の縦断調査では、分配パターンも両場面における一貫性も大きな変化はなかった。小学2・4・6年生を対象とした横断調査では、低学年ほど報酬を均等に、高学年ほど責任を利他的に分配した。しかし、両場面における一貫性には学年差はなく、場面による分配理由をさらに検討する必要が示された。また、文化による公平観の違いを検討する必要があり、国際比較研究のための体制づくりを行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
子どもが「ごほうび」などの報酬をどう分配するかに関する研究は多数あるが、責任の分配に関する発達研究は少なく、幼児期から児童期にかけての道徳性発達のプロセスを解明することにつながる。また、幼稚園・学校といった集団における片付け・掃除の分配については、保育者・教師の指導に関する研究はあるが、責任の分配に関する子どもの理解を明らかにした研究はわずかしかない。さらに、報酬の分配における文化差を示した研究はあるが、責任の分配における子どもの公平観の文化差についてはほとんど研究されていない。本研究は、子どもの公平観の発達および文化的背景を踏まえた教育実践を考える上で重要な示唆を与えるものである。
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