研究課題/領域番号 |
16K04345
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
臨床心理学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
高橋 美保 東京大学, 大学院教育学研究科(教育学部), 教授 (10549281)
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研究分担者 |
黒田 美保 名古屋学芸大学, ヒューマンケア学部, 教授 (10536212)
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研究協力者 |
安田 節之 法政大学, キャリアデザイン学部, 教授
村山 光子 学校法人明星学苑府中校, 事務長
池谷 彩 学習院大学, 大学院人文科学研究科臨床心理学専攻
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 心理学 / 臨床心理学 / 心理アセスメント / 心理教育プログラム / 発達障害 / アセスメント / チーム |
研究成果の概要 |
本研究では自閉スペクトラム症傾向(ASD)に注目し、成人の生活能力や就労能力とASD特性の強さを同時に測定する簡易型の多面的評価尺度を開発した。さらに、ASD傾向者が地域の援助資源につながるための心理教育プログラムを開発した。その際、地域性を考慮して文京区に焦点化し、福祉、医療、就労の現場で活躍する支援者の講演を元にプログラムを開発した。プログラムで多面的評価尺度を活用し、現場の支援者が簡便にASD傾向者の評価を行うとともに、地域支援連携で役立てることを企画した。ただし、文京区に絞ったこと、加療中の人に絞ったことなどから研究期間中に実施に至らなかったが、プログラムは今後展開する予定である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
成人の発達障害については様々なアセスメントが存在するが、多くは医学的症状に関するものである。本研究で開発した尺度は生活や就労能力も含めて測定できる点、心理や福祉の支援者が現場で簡便に使用できる点で、実践的かつ学術的なツールといえる。また、本研究で開発した心理教育プログラムは、医療・福祉・就労・心理の専門職から最新の知識を結集したものであり、地域の支援情報だけでなく発達障害全般の理解、尺度を用いることで自身の特徴も理解できる点において、これまでにないプログラムである。このプログラムをきっかけに自身の特徴に応じて地域の様々な資源につながり、ツールを介した多職種チーム支援が実現することが期待できる。
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