研究課題
基盤研究(C)
本研究は、①修正感情体験の類型の同定、②介入プロセスの明確化、③介入モデルの効果検証、という3つの柱からなる。①の修正感情体験の類型化は、文献研究および、心理療法プロセス研究に基づく。②の介入プロセスの検討では、課題分析を用いたプロセス研究と臨床家に対するインタビューをもとにした分析から、修正感情体験の介入原則および介入課題を明らかにした。③では、開発した介入モデルの効果を、複数事例研究法を用いて検証し、介入と訓練の手引きを作成した。
カウンセリング・心理療法においてクライエントは、過去に受けた感情的傷つきにふれて、それを共感的であり受容的なカウンセラー・セラピストとの間で追体験することによって、その傷を扱うことが心理療法において変化を起こす仕組みの一つであることが指摘されてきた。それは修正感情体験と呼ばれており、臨床心理学において長年注目されてきた。本研究では、修正感情体験のプロセスについてクライエントの体験、質問紙尺度、面接プロセスの分析から検討した。そして、それが効果的に促進されるカウンセラーとクライエントの関係の質、カウンセラーの介入方法について明らかにした。
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すべて 国際共同研究 (5件) 雑誌論文 (5件) (うち国際共著 1件、 査読あり 2件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (19件) (うち国際学会 19件、 招待講演 1件) 備考 (2件)
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