研究課題/領域番号 |
16K04351
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
臨床心理学
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
篠田 直子 信州大学, 学術研究院教育学系, 准教授 (00758948)
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研究分担者 |
高橋 知音 信州大学, 学術研究院教育学系, 教授 (20291388)
篠田 晴男 立正大学, 心理学部, 教授 (90235549)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 自閉性スペクトラム傾向 / 介入プログラム / プランニング / 大学生 / 自閉スペクトラム症 / 障害学生支援 / 認知的柔軟性 / 遠隔会議システム / 認知的柔軟さ / 発達障害 / 学生相談 |
研究成果の概要 |
ASD学生のプランニング力の向上を目指した介入プログラムを開発し、対面と遠隔で試行した。 第1に、ASD学生の問題の1つである認知的柔軟性に着目し、大学生版認知的柔軟性尺度(CFS-HE)を開発し、ASD傾向およびADHD特性、さらに心的不適応感との関係を検討した。その結果、359名の一般大学生の2.3%に認知的柔軟性に困難が見られ、心的不適応感に結びつくことが示唆された。 第2に,この尺度を利用して参加者自身の実行機能(不注意,多動性・衝動性,認知的柔軟性の弱さ)の特徴を意識化し対処法を獲得する介入プログラムを実施し効果を検証した。結果は、「プランニングの弱さ」が軽減し一定の効果が得られた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究によって、ASD傾向のある大学生のプランニングの弱さ、特に切替の悪さの背景に認知的柔軟性の弱さがあることを実証できた。また試行レベルではあるが、大学生自身が自分の特徴を理解し対応策を獲得できる介入プログラムで一定の効果が確認されたことは、今後のASD傾向のある大学生の支援に役立つものと考える。さらに、対面だけではなく遠隔によるプログラムにも一定の効果が示唆されたことは、複数のキャンパスをつないでの支援や対面でのグループワークの苦手な学生への応用にも期待できる。
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