研究課題/領域番号 |
16K04359
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
臨床心理学
|
研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
相澤 直樹 神戸大学, 人間発達環境学研究科, 准教授 (10335408)
|
研究分担者 |
山根 隆宏 神戸大学, 人間発達環境学研究科, 准教授 (60644523)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
|
キーワード | 認知バイアス / 精神障害 / 臨床心理学 / 認知心理学 / 心理測定尺度 / アナログ研究 / 偏差値 / 認知の偏り / 心理尺度 / 認知科学 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は,さまざまな精神障害の発生と維持に関わる認知の偏り(cognitive biases)を総合的に評価する認知特性プロフィール尺度を作成することであった。先行研究を収集整理し,気分障害,社交不安障害,強迫性障害,精神病等に関連する認知の偏りを測定する認知特性体験尺度を作成した。一般成人男女(合計1525名)を対象とした調査結果から,不安・被害念慮,否定的体験への取込まれ,懲罰的な世界,完全主義・曖昧さ回避の4因子構造が確認されるとともに,気分感情状態,ストレス反応,外向性との間で妥当な関連が示された。最後に,認知特性体験尺度の各得点をT得点(偏差値)に換算する手法を確立した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで多種多様な認知の偏りを包括的に評価する手法はほとんど開発されておらず,本研究において認知の偏りを広く測定する認知特性体験尺度が作成されたことの学術的意義は極めて大きい。とくにそれらの認知の偏りが主要な4つの要因に集約されること,ならびに,ストレス反応や外向性により説明されることが示唆されたことには,精神障害へのアプローチの整理と効率化に寄与しうるものとして幅広い社会的意義が認められる。
|