研究課題/領域番号 |
16K04360
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
臨床心理学
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
林 敦子 神戸大学, 保健学研究科, 准教授 (20542286)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 記憶モニタリング / 軽度認知障害 / アルツハイマー病 / 認知神経心理学 / 臨床神経心理学 |
研究成果の概要 |
軽度認知障害(以下MCI)、軽度アルツハイマー病(以下AD)群を対象とし、エピソード記憶と語彙的知識に関する記憶モニタリング課題を行った。日常生活での記憶モニタリングに関する評価も行い、モニタリングの正確性について検討した。その結果、エピソード記憶のモニタリングはMCI、軽度ADは健常高齢者よりも低下し、記憶に関する過大評価が示された。一方、語彙的知識の記憶モニタリングの正確性には3群間に有意差はなく、軽度ADにおいても保たれていると考えられた。日本版成人メタ記憶尺度では変化因子でのみ有意差があり、MCI、軽度ADは健常高齢者より記憶機能において年齢による変化を感じていないことが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本邦においてAD、とくにMCIの記憶モニタリングについての研究はほとんどなく、意味的・語彙的知識に関する記憶モニタリング研究はほとんど見当たらない。MCIやADの記憶モニタリング課題と想起課題の関連や日常生活でのメタ記憶に関する尺度について検討することから、記憶や記憶モニタリングに関する変容過程やメタ記憶の正確性について解明しうる。想起そのものと記憶モニタリング能力との関連は病識の有無とも関連し、認知機能の軽度低下をより簡便に的確に評価することによって、MCIと健常者、ADとの鑑別の一助となり、早期診断・介入に役立ちうる。
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