研究課題/領域番号 |
16K04363
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
臨床心理学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
服巻 豊 広島大学, 教育学研究科, 教授 (60372801)
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研究協力者 |
全国パリアティブ・ケア研究会メンバー
吉武 尚
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 疼痛マネジメント / 臨床動作法 / 心理学的介入 / Self-control / 自体感 / Assessment / 慢性疼痛 / 心理的安定 / 身体的安定 / 心理療法 / 臨床心理学 / 健康心理学 / 動作法 |
研究成果の概要 |
本研究において,我々は身体的で精神的な経験を調べるためにSelf-control理論を採用しました。そして,我々は実験的で実用的な研究方法を用いて臨床動作法の効果を調査しました。臨床動作法による不安低減効果ならびに気分安定効果は,自己申告のアンケートで測定された自体感(主体的身体感覚),(身体への)内受容感覚との静止状態EEG(脳波)のプレ・ポスト比較から得られたベータ(主体的身体感覚),アルファ(リラクセイション),シータ(注意と集中)のよりよい変化から構成されることを明らかにしました。 これらの研究成果はSelf-controlを賦活する過程が果たす役割の可能性を示唆しました。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
臨床動作法のSelf-controlを高める機序は,質問紙や脳波測定において身体感覚の賦活作用と注意集中の高まりで説明できることを明らかにしました。これまで海外において疼痛マネジメントにはSelf-control理論を用いた心理学的介入法の有用性が示唆されてきた。本研究によって日本独自の心理療法である臨床動作法の有効性がSelf-control理論を基盤として実証されたことにより,世界中の疼痛患者に新しい支援の選択肢を増やすことができ,学術的意義かつ社会的意義が大きいものと考える。また,本成果は,疼痛コントロールを予測するSelf-controlのアセスメント法の構築に寄与できる。
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