研究課題/領域番号 |
16K04375
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
臨床心理学
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研究機関 | 国際医療福祉大学 |
研究代表者 |
義田 俊之 国際医療福祉大学, 福岡保健医療学部, 講師 (60585933)
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研究分担者 |
細井 昌子 九州大学, 大学病院, 講師 (80380400)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 医療不信 / 慢性疼痛 / アレキシサイミア / 愛着 / メタ認知 / 思考コントロール方略 / 愛着スタイル / 痛みの破局化 / 心身症状 / 社会系心理学 / 疼痛 / 対人不信 / 心理アセスメント / 心身医学 |
研究成果の概要 |
慢性疼痛患者で,医療への不信が強いと以下の特徴を示す。(a)破局化(痛みの最悪の結果を考えてしまうこと),生活障害が強い。人間関係の過敏さ,怒り,抑うつ・不安,身体化などの問題を抱えやすい。(b)愛着の自己観がよくない(「困っても助けてもらえない」と感じやすい)。(c)心身症と関連が強いアレキシサイミア(感情の言語化困難),特に感情同定困難(自分の気持が分からない)が強く,その結果,抑うつ症状も強い。その背後に,マイナスの考えや感情に,関係ないことに気を移す,他者の対処を参考にする人は抑うつが弱く,別のマイナスな事を考える,マイナスの考えや感情を否認する人は抑うつが強い。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
慢性疼痛患者の中に,治療の中で,医療に対する不信感を顕在化させる一群が存在し,医療者を困惑させてきた。本研究では,彼らが,痛みの問題だけなく,様々な心身の症状を抱えていることに加え,援助を受ける関係に入る上での難しさや,自身のネガティブな思考や感情のコントロールが巧みでないなど,臨床につながる心理的側面,対人的側面の特徴を明らかにすることができた。
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