研究課題/領域番号 |
16K04384
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
臨床心理学
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研究機関 | 東洋大学 |
研究代表者 |
加藤 司 東洋大学, 社会学部, 教授 (50408960)
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研究協力者 |
谷口 弘一 長崎大学
土江 伸誉 兵庫医療大学
門田 昌子 倉敷市立短期大学
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | ストレス / 柔軟性 / コーピング / コーピングの柔軟性 / 抑うつ症状 / うつ病 / coping / coping flexibility / depression / 抑うつ |
研究成果の概要 |
当該研究では、ストレス・コーピング(ストレスに対する対処行動)の枠組みによって、抑うつ症状の慢性化(あるいは再発)の仕組みを解明し、予防する方法を提唱しました。当該研究の主要概念は、コーピングの柔軟性です。コーピングの柔軟性は、「ストレスフルな状況に応じて、ストレスに対する対処の方法(コーピング方略)を柔軟に用いる能力」を意味します。 このコーピングの能力が高いほど、うつ病の慢性化を防いだり、再発を予防したりすることができるという研究です。その際に、研究代表者が提唱してコーピングの柔軟性に関する2過程理論を用いています。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
コーピングの柔軟性に関する2過程理論は、研究代表者が提唱した理論であり、ストレス研究の枠を超えて、別の研究領域でも紹介されています。その論文の中で、2過程理論は、これらの展望論文では、これまで見られなかった、新たな視点からコーピングの柔軟性を捉えていると評価されています。心理学における多くの理論は欧米で開発されたものであり、わが国から発信された理論は、意義のあることだと思われます。そして、うつ病は、国際的に問題となっている疾患であり、その主要な問題点は、うつ病が慢性化することです。この研究では、うつ病の慢性化の仕組みを2過程理論で説明、解明した点で、意義のある研究であると言えます。
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