研究課題/領域番号 |
16K04388
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
臨床心理学
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研究機関 | 東京家政大学 (2018) 早稲田大学 (2016-2017) |
研究代表者 |
岡島 義 東京家政大学, 人文学部, 期限付准教授 (50509867)
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研究分担者 |
福田 一彦 江戸川大学, 社会学部, 教授 (20192726)
亀井 雄一 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 病院 臨床検査部, 医師 (60233970)
駒田 陽子 東京医科大学, 医学部, 客員准教授 (40451380)
井上 雄一 公益財団法人神経研究所, 研究部, 研究員 (50213179)
福井 眞 早稲田大学, 人間科学学術院, 講師(任期付) (90754573)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 不眠症 / クロノタイプ / フェノタイプ / うつ病 / 過覚醒 / 認知行動療法 / 媒介要因 / 心理療法 / 睡眠障害 / 不眠 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は,不眠症のフェノタイプと睡眠覚醒リズム,不安・抑うつ症状との関連性を明らかにすることであった。(1)不眠症のフェノタイプごとの生理的,心理的特徴を検討した結果,入眠困難群は良眠群よりも夜型傾向,中途・早朝覚醒群は良眠群よりも朝型傾向にあることが示された。また,不安・うつ症状は,良眠群<中途・早朝覚醒群 <入眠困難群,混合群の順で得点が高かった。(2)睡眠覚醒リズムをターゲットにした認知行動療法を開発し,不眠を伴う成人の発達障害患者を対象にオープン試験を実施した。その結果,治療後の不眠重症度の改善効果は大きく,生活の支障,不安の改善効果は中程度,うつに対する改善効果は小さかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は,(1)不眠症のフェノタイプとクロノタイプ(朝型・夜型)および不安・抑うつとの関連性を大規模サンプルによって実証した点,および(2)その結果をもとに新しい認知行動療法(睡眠覚醒リズムをターゲットにした認知行動療法)を開発し,その有効性を示した点で重要な研究といえる。 これによって,これまで心理学的なアプローチばかりが強調されてきた不眠の認知行動療法において,睡眠覚醒リズムという時間生物学的特徴を押さえることで,フェノタイプごとにより効果の高い治療法が提案できる。さらには,睡眠問題によって引き起こされるうつ病の発症・再発予防の効果を高められる可能性がある。
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