研究課題/領域番号 |
16K04400
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
臨床心理学
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研究機関 | 島根大学 (2018) 佛教大学 (2016-2017) |
研究代表者 |
石原 宏 島根大学, 学術研究院人間科学系, 准教授 (40378500)
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研究分担者 |
黒田 恭史 京都教育大学, 教育学部, 教授 (70309079)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2016年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
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キーワード | 箱庭療法 / 制作者 / 視線 / 主観的体験 / 語り / 体験 / 主観 / 箱庭 / 注視 / 注視時間 / 注視回数 / 視線移動 / 内省報告 / 臨床心理学 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、メガネ型の視線計測装置を用いて、心理療法の一技法である箱庭療法において箱庭を制作する制作者が、何をどのように見ているのかを記録・分析すること、および客観的な視線移動と制作者自身が思い出して語る主観的な視線移動を比較することであった。9名の制作者を対象としてアイテムを1つだけ選び、置く、課題箱庭制作を実施した結果、箱庭に置くアイテムを決めるに至るまでに当該アイテムを注視する時間は、多くの場合1s未満という極めて短い時間であること、また客観的な視線移動に比べ、本人が思い出して語る主観的な視線移動は、大幅に省略されていることなどが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
一点目は、これまで記録されたことのなかった、箱庭制作過程で制作者が何をどのように見ているのかという客観的で正確なデータを収集することができたことである。二点目は、客観的な視線(行動)の記録と制作者の主観的体験の語りの間に、不一致があることを示すことによって、これまで箱庭療法の質的研究の主流なってきた、主観的な体験の語りが意味するものについて改めて検討するきっかけを与えることになったことである。
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