研究課題/領域番号 |
16K04414
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
臨床心理学
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研究機関 | 川口短期大学 |
研究代表者 |
加藤 邦子 川口短期大学, その他部局等, 教授 (40617784)
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研究分担者 |
池邨 清美 (近藤清美) 帝京大学, 文学部, 教授 (80201911)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 保育所 / アタッチメント / コミットメント / 未就学児 / 感情調整 / 発達 / 不快感情 / 保育者 / 3歳未満児 / 感情調節 / 保育者の介入 / 関係論 / 子ども同士のトラブル / アタッチメント理論 / 関係性 / 敏感性 / 社会系心理学 / 感情コントロールの発達 / 保育 / 臨床心理学 |
研究成果の概要 |
保育所における不快感情の表出場面をとりあげ,保育者による対応を明らかにし,子どもの感情調整の発達を支える保育者の援助や保育効力感との関連を明らかにすることが目的であった.2018年11月~2019年1月に,東京都内,大阪府内公立保育所の保育者1511名に質問紙調査を実施した.その結果保育者は朝の受け入れ49%,着替えや身支度46%,保育活動・遊び場面59%,片づけ・切り替えの場面60%,午睡の寝入り・目覚め場面48%,子ども同士のトラブル時64%、不快時に対応していた.子どもの気持ちに寄り添う対応,具体的にどうすればよいかを示す対応、保護者への対応があるほど、保育者効力感が高まっていた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
未就学児の感情調整の発達については、従来母子間のアタッチメントだけが重視され,保育者による援助や関係性については無視されがちであった。コミットメントとは相互依存性理論に基づく、対象への動機づけの概念で、複数の対象について捉えることが可能である。 本研究は保育場面における未就学児の感情調整の発達をテーマとし、未就学児が他児や保育者など広い対象に対して不快感情を表出する場面を捉えたことから、「共に育つ」仲間関係への移行期の援助に関し、従来の概念の適用範囲を広げた。さらに未就学児の感情調整の発達を支えている複数の対象との関係を取り上げる必要性も示せたことから、今後の研究に寄与すると考えられる。
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