研究課題/領域番号 |
16K04431
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
実験心理学
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研究機関 | 上智大学 |
研究代表者 |
岡田 隆 上智大学, 総合人間科学部, 教授 (00242082)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | T字型迷路 / 援助行動 / メラトニン / 新奇物体再認課題 / HPA軸 / ラット / T字型迷路 / HPA軸 / レム断眠 / T字型走路 / 海馬 / 接近行動 / 空間認知 / シナプス可塑性 / 歯状回 / CA1 |
研究成果の概要 |
(1) 断眠手続き後のラットの空間記憶課題成績へのメラトニン投与の影響を調べたところ、断眠手続きの有無にかかわらず、メラトニンを投与した場合に成績低下がみられた。(2) T字型迷路を用いて援助以外の選択肢を与えたラットにおいて、課題1日目においてのみ、拘束されているラットへの接近が多く見られた。(3) 援助行動の発現と飼育環境・社会性の高低・空間課題成績との関連を検討したところ、孤立飼育された被験体のほうが援助行動に優れること、薬理的にHPA軸を抑制された被験体のほうが援助行動の発現日が遅くなること、空間学習成績にはHPA軸の薬理的操作は影響しないことが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
動物の空間学習成績に及ぼす松果体ホルモンの影響に関する基礎データは、学習の日内変動を司る機序の解明に向けての学術的貢献と、学習成果を最大限発揮するための方策を考察する上での材料提供となったと考える。また、動物の援助行動を測定する際にその行動の自発性を検出するための手法としてT字型迷路を用い、ヒトで見られる援助行動との類似性を考察する材料を提供した。さらに、動物の援助行動と飼育環境・社会性の高低・空間課題成績との相関を明らかにしたことにより、援助行動発現を巡る諸要因を示唆することができた。
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