研究課題/領域番号 |
16K04433
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
実験心理学
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研究機関 | 明治学院大学 |
研究代表者 |
金城 光 明治学院大学, 心理学部, 教授 (00327298)
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研究分担者 |
清水 寛之 神戸学院大学, 心理学部, 教授 (30202112)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | メタ認知 / 生涯発達 / 高齢者 / 自己効力感 / 記憶 / メタ記憶 / 視覚 |
研究成果の概要 |
1.記憶の自己効力感は、日常生活、精神的健康、主観的幸福感、包括的な自己効力感、および領域固有の効力感(音楽活動や健康情報探索活動)と正の相関がある。2. 記憶成績との関連では評価対象が具体的になるほど記憶モニタリングの正確さは向上する。ただし、Kinjo & Shimizu(2014)と同様、一部のメタ記憶下位尺度で記憶成績が高い人ほど記憶力を低く評価する傾向が認められた。3.この傾向に認知方略や謙遜態度が関連するかを探るため18~80歳までの合計307名を対象に調査を行い結果は分析中である。本研究に関連し、翻訳書1件、論文4件(査読付)、学会発表6件、辞典9項目執筆1件の発表を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により記憶の自己効力感は、日常の活動、精神的健康、主観的幸福感、包括的な自己効力感、領域固有の効力感(音楽や健康情報探索活動)とプラスの関連があり、すべての年齢群にとって重要な心理的要素であることが明らかになった。加齢を自覚する際に記憶力低下や記憶の失敗が中年期以降の重要な出来事と認識されており、記憶の肯定的評価である記憶の自己効力感の研究は、高齢者のQOL維持や向上を目指した効力感向上のための介入に貢献できる可能性がある。さらに、メタ記憶尺度において記憶成績が良い人ほど記憶力を低く評価するという欧米と異なる結果が認められ、今後はこのパラドックスの解明も必要である。
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