研究課題/領域番号 |
16K04436
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
実験心理学
|
研究機関 | 愛知淑徳大学 |
研究代表者 |
加藤 公子 愛知淑徳大学, 心理学部, 准教授 (80530716)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
|
キーワード | 課題表象 / 抑制 / 加齢変化 / 3刺激オッドボール課題 / 課題共有 / 注意資源 / 抑制機能 / サイバーボール様課題 / 他者刺激評価 / ERP / オッドボールパラダイム / 実験系心理学 / 他者との相互作用 / 事象関連電位 / 刺激評価 |
研究成果の概要 |
本研究は他者との共行為が自身の行動に影響するか,そこに加齢変化が認められるのかについて,脳の電気的活動(事象関連電位)を記録して検討することを目的とした。 共に課題を行う他者が反応すべき刺激(非標的刺激)に対して,ボタン押し行動を抑制する場合に惹起する脳電位が観察された。この結果に年齢群間の差はなく,若齢者,高齢者とも他者との共行為により他者の課題表象を自動的に形成し,それを利用して行動を調節することが明らかとなった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
他者との課題共有が他者刺激に対する処理に変化をもたらすかについて,脳内情報処理活動から検討した研究は,未だ国内外において少ない。さらに,高齢者を対象にした共行為事態に係る研究は認められない。本研究成果は,他者との課題共有場面において他者の課題表象を形成すること,それを行動抑制に適用することに加齢変化が認められないことを明らかにした。これは高齢者の社会参加に取り巻く問題を解決する上で,新たな視点を取り入れる手がかりになるものと期待される。
|