研究課題/領域番号 |
16K04437
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
実験心理学
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研究機関 | 大阪電気通信大学 |
研究代表者 |
小森 政嗣 大阪電気通信大学, 情報通信工学部, 教授 (60352019)
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研究分担者 |
池田 功毅 中京大学, 心理学部, 助教 (20709240)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 表情表出 / 感情 / モーションキャプチャ / 混合表情 / 隠れマルコフモデル / 表情認知 / 生成モデル |
研究成果の概要 |
表情は本来的に動的なものである.先行研究では動的に変化する顔の形状自体が,他者から見た顔のパタンの知覚におよび感情カテゴリののラベリングにおいて重要な役割を果たしていると考えられることを示唆している.この研究では,自発的で動的な表情の時空間的構造を,階層的な確率モデリングにより明らかにすることを目指した.研究では,自発的な顔表情表出時の顔形状の時系列変化と本人の感情状態の関係を実験的に検討した.その結果,自然な表情の表出時には,様々な時間的特性を持つ動的な成分が表情に動的に現れていること,およびそれらの組み合わせが感情状態と対応していることが示唆された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来の表情研究で対象とされてきた「表情」の研究では,顔面形状の変化が最大となる瞬間の顔面形状が,感情カテゴリと対応する典型的な表情として利用されてきた.すなわち,多くの従来研究は暗黙に静的な表情表象の存在を前提としていたといえる.一方,本研究ではより自然な表情に着目し,感情状態と動的な顔面形状変化の関係を記述する確率的表情表出モデルの構築を目指したものであった.これまでの研究の結果から,表情表出時の顔面形状には,時空間的な特徴が異なる複数の要素が重畳し,急速に変化する成分と持続的に変化する成分が同時に現れることが示された.
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