研究課題/領域番号 |
16K04444
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
白水 浩信 北海道大学, 教育学研究院, 准教授 (90322198)
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研究協力者 |
平野 亮
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 教育言説 / educationの語源 / 能力 / 統治論 / 有機体論 / エルヴェシウス / 人間論 / 精神論 / 感覚能力 / 統治と教育 / ジョクール / 百科全書 / 機能と実体 / キュヴィエ / 比較解剖学 / 脳力 / 統治 / 教育 / トマス・エリオット / 授乳 / 養育 / 養生 / 機能 / 教育学 |
研究成果の概要 |
本研究は近代統治論における教育言説の生成に関する歴史研究であり、能力の束として人間を捉え、統治することが近代教育言説を打ち立てるに至ったことを具体的な文献史料に即して明らかにすることを目的とする。まず16世紀の統治論では人間の能力を統治しようとする萌芽を見出すことができ、向後、18世紀には顕著な能力統治論として教育言説を編成するに至る。その際、機能本位の有機体モデルを生物学から借用し、能力を実体として表象し、これを開発することを使命とする教育言説を生成した。19世紀にはeducationの語源を「引き出す(educe)」に求めるに至り、現代まで継承される謬説を生じた歴史的過程が解明された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今日、教育はその費用対効果を追及するマネージメント論を核心に据える新自由主義に席巻されており、教育効果を能力を通して可視化する技術として現出している。しかし能力の認識論的吟味を欠き、個人に矮小化する教育効果論は、学びの共生空間である学校を掘り崩す危険な統治化の全面展開の局面として捉えられる。人間を統治する技術の総体はいかにしてその合理性を獲得し、どのような戦略でもってその能力を実体化し、教育効果として測定可能にしてきたのうだろうか。本研究は人間を能力の束として把捉・測定の対象とし、操作可能にした歴史を振り返ることによって、新自由主義に席巻された教育言説を批判する新たな視座を切り拓くものである。
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