研究課題/領域番号 |
16K04461
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 上越教育大学 |
研究代表者 |
稲垣 応顕 上越教育大学, 大学院学校教育研究科, 教授 (90306407)
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研究分担者 |
小西 達也 武蔵野大学, 看護学部, 教授 (00630708)
Sevilla Anton 九州大学, 基幹教育院, 准教授 (50754438)
西平 直 京都大学, 教育学研究科, 教授 (90228205)
坂井 祐円 仁愛大学, 人間学部, 准教授 (70351244)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 無の思想 / ケアの思想 / 無心のケア / スピリチュアルケア / ケアリング / 臨床教育学 / 教育臨床学 / 看護学 / 臨床心理学 / 教育人間学 / ケアの主体 / 無心 / ケア / 学校教育 / 教育臨床 / 子どもの成長 / 心の教育 / 教育学 / 宗教哲学 / 教育カウンセリング / チャプレン |
研究成果の概要 |
本研究では、思想研究と質的・現象学的研究の二つのアプローチを通して、①東洋的無の思想とケアの倫理との結合による「無心のケア」の理論構築と、②「無心のケア」理論の医療・教育・心理・宗教等が関わるケアの現場における実践性についての考察を行った。 この成果は、定例の研究会や実践フォーラムの開催、各共同研究者による事例考察や理論研究の発表、ならびに本研究の報告書として作成した『無心のケア』(晃洋書房・2020年)の出版を通して、関連する諸領域の研究者や現場の実践者に向けて発信することが可能となった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、「無心のケア」という独自の実践的なケア理論を打ち出すことにより、欧米文化圏のホスピス運動から提言されたスピリチュアルケアのあり方に対して、日本型スピリチュアルケアのあり方とも言うべき、日本の精神文化に即したケアの方向性を示すことができた。さらに、従来のケアの概念を大幅に拡充するとともに、理論と実践との融合を見据えた「臨床の知」の本来的な意義についても再確認した。「無心のケア」の理論は、今日の新たな倫理基盤としてのケアの社会の中にあって、成熟した精神性に根差した新たな共生主義の展開を模索する一助となると考えられる。
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