研究課題/領域番号 |
16K04467
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
和田 正法 三重大学, 教養教育院, 講師 (10724990)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 大学昇格 / 東京高等工業学校 / 大阪高等工業学校 / 技術教育 / 工業学校 / 東京工業大学の歴史 / 教育学 / 日本史 / 教育史 / 技術史 |
研究成果の概要 |
本申請に基づく研究では、昭和4(1929)年に大学となった東京高等工業学校(東京工業大学)、大阪高等工業学校(大阪工業大学、現大阪大学)を中心に、高等工業学校の大学昇格運動に着目することで、工業学校の意義と、日本人の工業観・教育観の解明を試みた。資料は、学生の視点から記された手記・回想録を重視した。工業学校の昇格運動は、教育や技術の問題というより、帝国大学や一橋大学、他の工業学校に対する相対的な関係の問題であったことが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本では、大学の評価がランキングに支配されている。政府による研究・教育支援も競争を促す傾向が強い。競争は発展の動機になるが、一方で現場ではさまざまな弊害がある。その一つに、入学生が大学をランキング(偏差値)で選ぶことに伴う、大学で何を学ぶのかというアイデンティティの喪失がある。本申請に基づく研究では、工業学校の歴史に着目し、大学昇格にともなう関係者の見解を調査した。過去の工業学校がどのように自校を認識していたかを把握することで、現在においても、学校独自の存在意義を評価する基準を与えることにつながる。
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