研究課題/領域番号 |
16K04475
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 立命館大学 (2019) 京都ノートルダム女子大学 (2017-2018) 奈良女子大学 (2016) |
研究代表者 |
辻 敦子 立命館大学, 文学部, 准教授 (30634232)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 臨床教育学 / 物語(ナラティヴ) / 教師の資質形成過程 / 省察 / 意味生成 |
研究成果の概要 |
本研究では、若手教師がベテラン教師との対話において、持続的に自身の教育方法や教育観を練り上げるための協働実践研究グループ「たねの会」を研究フィールドとして、若手教師のナラティヴ資料を収集した。教師の実践力形成過程における「語りの変容」を4年間にわたって継続的に検討することができた。収集したナラティヴ資料に基づいて、若手教師の課題意識の変化を分析するとともに、研究フィールドの変容と継続に関わる要件についても検討した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
「教育問題」とは、制度的な教育言説、目の前にいる子どもの言葉、管理職や同僚との関係、そして、保護者からの視線といった、複層的な要因が、教師において、いかに関連付けられ、言葉にされるかという、「教育を語る言葉」において日々生起する出来事であることが確認された。「たねの会」の参加者からは、「慣れ」への不安や、教師という職業が社会と断絶しているのではないかという焦りが語られた。彼らの語りから、教師を続けることを前提とした教師教育や研修方法自体が、若手教師の焦燥感を高めている可能性があるという示唆を得た。教員養成、および、教師教育には、教師のあり方が多元化・多様化しうる「余白」が求められる。
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