研究課題/領域番号 |
16K04477
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
小宮山 道夫 広島大学, 森戸国際高等教育学院, 准教授 (60314720)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 教育史 / 学力論 / 地域 / 青年 / 教育政策 / 進学 / 専門教育 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、地方経済と学習ニーズに注目しながら教育政策の地方に於ける受容過程について実証的に考察することである。具体的には第四高等中学校(第四高等学校の前身)を事例に、関連諸機関が所蔵する文書および北陸各地に散在する尋常中学校関連文書等の一次史料を用い、教育内容の分析と修学実態の分析を行うことを目指した。 福井県・富山県・新潟県・石川県の関連諸機関(福井県文書館、富山県立図書館、富山県公文書館、新潟県立図書館、新潟県立文書館、石川県立歴史博物館、金沢大学図書館、金沢大学資料館、石川県立図書館、金沢市立玉川図書館)における調査を完了し、北陸地域と第四高等中学校の関係を考察した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
福井・新潟・富山・石川各県の公的資料保存機関に所蔵されている第四高等中学校に関連する史料情報をほぼ網羅的に把握した。重要史料については撮影・複写等により収集し、資整理・分析を実施した。 福井と新潟が金沢に設置する高等中学校に対して関心を示さず、従来通りの上京遊学志向を保ったり、高等中学校設立募金に先んじて独自の募金で既存学校を整備・維持するなど、制度及びそれを支える区域の一体感の欠如を示す事例を明らかにした。これは高等中学校制度がいかに地域実態をふまえたものではなく政府主導によるものであったこと示しており、地方の教育要求を政策側が十分に配慮しない限り政策目的を果たす事はできない教訓となる。
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