研究課題/領域番号 |
16K04484
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 文教大学 |
研究代表者 |
太郎良 信 文教大学, 教育学部, 教授 (20236772)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 綴方 / 文芸綴方 / 実用綴方 / 木村文助 / 鈴木三重吉 / 生活綴方 / 生活教育 / 『赤い鳥』 / 小砂丘忠義 / 文芸的綴方 / 実用的綴方 / 綴方生活 / 『赤い鳥」 / 綴方教育 / 『鑑賞文選』 / 『綴方教育』 / 教育学 / 教育実践史 |
研究成果の概要 |
綴方教育の歴史について、1910年代半ばからは、表現の「ありのまま」を推奨した『赤い鳥』綴方かあり、それを批判的に継承して、1930年代においては生活綴方が生まれ、1930年代半ば以降には綴方教育にととどまらず生活教育へと展開したとされてきた。 そうした把握への再検討として、1920年代から1930年代において綴方教育の理論・実践の両面において活躍した木村文助(1882-1953)に着目して、木村を手がかりとして同時代の綴方教育の動向の把握をおこなった。研究作業の成果の一つとして、木村の未公刊手稿「綴方概論」の翻刻・校訂をおこない、冊子とした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
木村文助の『村の綴り方』(厚生閣、1929年)は文芸綴方教育実践の書であった。そして、同時期の綴方教育実践に与えた衝撃も大きかった。ただ、それを模倣した綴方実践のなかには家庭生活などの秘密の「暴露」を促すものへと迷走してしまうものがあり、そうしたの危険のない「調べる綴方」へと方針転換をするものもあった。木村の文芸綴方論が再評価されるのは、1930年代半ばにおいて「調べる綴方」の問題点が表面化する時期のことであった。このように、木村の文芸綴方論と「調べる綴方」の流行とは、両立し得ないという点において関連かあるとみられることを明らかにした。
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