研究課題/領域番号 |
16K04489
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 中央大学 |
研究代表者 |
鳥光 美緒子 中央大学, 文学部, 教授 (10155608)
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研究分担者 |
野平 慎二 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (50243530)
藤井 佳世 横浜国立大学, 教育学部, 准教授 (50454153)
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連携研究者 |
山田 浩之 広島大学, 教育学部, 教授 (60258324)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 教育哲学 / Bildung(人間形成) / ビオグラフィー / ライフヒストリー / アイデンティティ形成 / 青年期 / 学校経験 / 人間形成 / 学校 |
研究成果の概要 |
本研究は、ビオグラフィー法に基づいて収集したデータの事例分析を通して、人間形成プロセスを解明することを目的とする。これまでもっぱら理論的テクストの解釈を通して解明されてきた人間形成概念を、経験的データに基づいて解明するというアイディアは、ドイツ教育学の「人間形成論的ビオグラフィー研究」に学んだ。上記の目的のために大学生を対象にナラティヴ・インタビューを実施し、収集された事例の中から明示的に「変容」に言及している2事例を「人間形成プロセス」として再構成し、それを通して、人の成長が個人と社会との相互作用に基づいて生起することを、直感的に理解可能な形式で示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
第一に本研究は、これまでもっぱら解釈学的解読に基づいて究明されてきた「人間形成」概念を、経験的研究に基づいて解明することが可能であることを示し、それによって人の成長過程を、「発達」とも「社会化」とも違う、個人と社会との相互作用に基づく変容として、経験的に解明する方途が開かれた。第二に本研究は、青少年の人間形成過程を、固有の欲求を持つ個人と社会的要請との葛藤とその乗り越えのプロセスとして事例に即して再構成した。事例分析として示される知は、一般化され抽象度の高い理論値とは異なる、青少年とその支援者に、直感的に理解しやすい形式で提供され、彼らに対して問題発見的な知として機能することが期待される。
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