研究課題/領域番号 |
16K04491
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 国立歴史民俗博物館 |
研究代表者 |
樋浦 郷子 国立歴史民俗博物館, 大学共同利用機関等の部局等, 准教授 (30631882)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 教育史 / 帝国日本 / 日本史 / 朝鮮史 / 近代史 / 近代日本教育史 / 学校史 / 身体 / 儀礼 / 御真影 / 教育学 / 近代日本史 |
研究成果の概要 |
(1)「モノと心の統制」について、植民地の学校では「四大節」において学校外(「御真影」下賜学校)まで出向いて「御真影」に拝礼する事例を見出し、「祝日大祭日儀式規程」から「小学校令施行規則」に引き継がれた学校儀式の体系性は、植民地においてさほど重視されていなかったのではないかと結論づけた。このことは、「御真影」の下賜学校なのかそうでないのかという点だけに着目していては見えない重要な点といえる。 (2)「植民地の青年」について、徴兵のあった日本内地の青年とは異なり、日本内地の「留守家族」への農作業協力など、日本国内で理解されてきた状況とは異なる戦時勤労動員ありさまを一定程度明らかにすることができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
学術的意義は上述のように、法規程を逸脱するような学校儀式の具体的なありさまに迫ることができた点、加えて徴兵制施行以前の朝鮮において、青年に何が求められたのかを明らかにした点にある。 社会的意義は、本研究が近代日本史の叙述に留まらない広さをともなう調査と研究発信を行ったことである。本研究は東アジアと日本との間の政治上の問題解決には直接に接近しないとしても、日本と近隣国の相互理解の基盤づくりのために不可欠な貢献となる。
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