研究課題/領域番号 |
16K04499
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 創価大学 |
研究代表者 |
牛田 伸一 創価大学, 教育学部, 教授 (90546128)
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研究協力者 |
ベンナー ディートリッヒ ベルリン・フンボルト大学
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2018年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | ヘルバルト / 教育的教授 / 教育への勇気 / 解放的教育学 / ドイツ教授学 / カリキュラム研究 / 教育的教授論 |
研究成果の概要 |
1970年代半ばから丹念にヘルバルトの原典が読み込まれ、教育的教授論は単なる教授技法ではなく、人間形成の基礎理論だということが指摘されている。しかも学校のあり方の規定はこの基礎理論に準拠すべきだと、彼が主張していたことも明らかにされた。本研究の成果は、こうしたヘルバルト教育学研究の新展開がドイツの現実の学校教育改革に波及したこと、具体的には彼の教育的教授論が80年代のカリキュラム改革の理論的参照先足り得ていたとの仮説を実証したことにある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は、ヘルバルトと教育的教授論が教育学理論ばかりでなく、ドイツの一部の州における教育改革でもなお生きていることを明らかにしたことにある。さらにはこの究明のプロセスを通して、ボン・フォーラム「教育への勇気」がどのような主張を展開したのか、反対に何が批判されたのかについて、その詳細を明確にしたことにある。 本研究では、ボン・フォーラムが主張した所与の自明的な(自明的だと信じるべき)価値への教育とこの復元不可能性を前提とする教育のあり方との対照性を浮かび上がらせた。この認識は、教育を考える際にいずれかに重きを置くべきか、との選択を呈示した意味で、社会的な意義を強調することができる。
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