研究課題/領域番号 |
16K04505
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 同志社大学 |
研究代表者 |
越水 雄二 同志社大学, 社会学部, 准教授 (40293849)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | フランス教育史 / シャルル・ロラン / 『トレテ・デ・ゼチュード』 / 市民教育 / 近代公教育 / 啓蒙思想 / 古典人文学 / キリスト教 / 市民教育論 / フランス啓蒙思想 / フェヌロン / ルソー / コンドルセ / カンパン夫人 / ギゾー夫人 / 女子教育論 / フランス市民教育論 / エルヴェシウス / 教育学 / フランス近代社会 / ジャンセニスム |
研究成果の概要 |
本研究は、フランスで1720年代に公刊されたシャルル・ロランの『トレテ・デ・ゼチュード』の内容を分析し、その受容や関連する議論に注目しながら1820年代までの論者の多様な著作も検討して、1世紀にわたる教育思想の展開を〈市民教育論〉の形成を探る観点から考察した。結論として、その間の政体と政教関係の変化に拘わらず、国家を構成する市民の創出へ向けて、キリスト教信仰を否定せずに根底に置き、フランス語による基礎知識の提供と古典人文学による道徳性の涵養を行う学校教育を追求し、女子への普及も視野に入れる思潮が醸成されていたと解釈できる側面を新たに捉えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本では、明治期の近代学校制度創設が倣ったフランスの事例から、義務・無償・世俗の学校教育を国民に提供する〈近代公教育〉の理念型が論じられ、その思想的源泉が18世紀後半の啓蒙思想家に辿られてきた。これに対して本研究は、18世紀前半にシャルル・ロランがキリスト教信仰と古典人文学に基づいて公刊した『トレテ・ゼ・エチュード』に着目し、絶対王政から革命とナポレオン帝政を経て王政復古へ至る政体の変遷下に公教育の在り方が模索された過程で、その書が当事者間のイデオロギー的対立とは異なる次元で参照され続けていた史実を解明して、フランス教育史の展開を捉え直す解釈を提示できた。
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