研究課題/領域番号 |
16K04510
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 帝塚山大学 |
研究代表者 |
谷 美奈 帝塚山大学, 全学教育開発センター, 准教授 (60582129)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | パーソナル・ライティング / 学びの主体形成 / 自己形成 / 自己省察 / エッセー / 自己表現 / 表現主義 / アカデミック・ライティング / 学びの主体の形成 / 自己認識 / 他者認識 / 学生の発達 / 自己・他者・社会認識 / パーソナル・ナラティブ / セルフオーサーシップ / 自己の再帰的プロジェクト / 実存的な学び / 自己の物語 / 自己形成史 / セルフ・オーサーシップ / 学びの三位一体論 / ディープ・アクティブラーニング / 物語的自己アイデンティティ / 21世紀型コンピテンシー |
研究成果の概要 |
現代の学生の文章力低下、その原因を学生の側に求めれば、〈自己〉と〈社会〉に対する認識の起点となる〈私〉が有効に機能していないのではないか。それを「学びの主体の未形成」とも換言できる。本研究で着目したパーソナル・ライティングとは、書くこと、その原初的体験を学生に経験させ、書き手としての身構えや自己・他者・社会認識の深化を促そうとするものである。実践の結果、学生が文章表現者として自立し、自己認識を深め、他者や社会へと開かれた存在に変化しうることが確認された。さらに、学生の「学びのモチーフ」と「人生のモチーフ」に連繋する自己形成史を促進する構造を持った「実存的な学び」であることが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、大学生の文章力低下やコピペの問題、学びの主体の未形成といった問題が深刻化するなかで、パーソナル・ライティングの指導方法が開発・実施されれば、学生の書く行為への内発性が促されるとともに文章力の向上と、学生の「学び」に対する内発的な関心や考える意欲が引出されることが期待できる。しかし、わが国においては、パーソナル・ライティングの教育実践研究はいまだ希少である。その一方で、米国の大学などの前例にもみられるように、伝統的なアカデミック・ライティングだけではなく、その相互補完としてのパーソナル・ライティングが普及することで、今後の大学教育における新たな基盤教育を構築することが可能になる。
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