研究課題/領域番号 |
16K04511
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 天理大学 |
研究代表者 |
山本 和行 天理大学, 人間学部, 准教授 (00584799)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 学校文化 / 植民地教育 / 台湾 / 学校儀式 / 教員 / 芝山巌 / 祭典 / 学校行事 / 顕彰 / 台湾教育会 / 芝山岩 / 神社 / 教育学 / 教育史 / 植民地教育史 / 台湾史 |
研究成果の概要 |
本研究は台湾総督府の公文書、雑誌・新聞記事、学校史関連資料、回顧録・自叙伝・日記といった植民地統治期の史料の調査を実施し、植民地統治下の初等教育機関における学校儀式の開催、および各種教育機関による「芝山巌祭」への参加と祭典開催の状況について分析・検討をおこなった。 以上の分析を通じて、学校教員や学校生徒の教育経験を構成するものとして、授業とは異なる経験としての学校行事を通じて形成される「学校文化」の存在に注目する必要があることを指摘し、天理台湾学会ほかで報告をおこない、論文投稿をおこなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究を通じて得た知見によって、台湾で展開された植民地教育を通じて形成された個々の人々の教育経験が、当時の教育制度や教育内容といった一見して「わかりやすい」ものだけではなく、学校行事や「学校文化」といった人々の生活に根差した要素によって形成されたものであることがわかった。 こうした具体的な教育経験が個々の人々のなかに蓄積されていることを知り、その内実についての知見を蓄積することによって、植民地教育および植民地統治をめぐる相互理解と対話の方法を具体的かつ現実的に構築することができ、現代社会における旧宗主国と旧植民地諸地域のあいだに存在する社会的分断を乗り越えることが期待される。
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