研究課題/領域番号 |
16K04534
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 埼玉大学 |
研究代表者 |
渡辺 大輔 埼玉大学, 教育機構, 准教授 (00468224)
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研究分担者 |
杉田 真衣 首都大学東京, 人文科学研究科, 准教授 (50532321)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 性の多様性 / LGBTQ / 包括的性教育 / ジェンダー / セクシュアリティ / 授業研究 / 人権教育 / 性教育 / 同性愛 / LGBT / 教育実践 / 性的マイノリティ / 地方 |
研究成果の概要 |
1.首都圏として東京の中学校と高等学校、地方都市として岡山県、徳島県、栃木県、新潟県、神奈川県の小中学校で実践された授業を観察した。内容についての地域差は見出されないが、教育行政、学校、地域団体との連携、および教員個人の力量が実践の広がりや深まりに関係していたことが明らかになった。つまり教育行政の意思が地域性と重なっていた。 2.台湾およびフィンランドにおける教育についての実態調査より、性的マイノリティの周縁化という問題が見出され、日本の状況との共通性が明らかになった。 3.上記の知見を教材づくり、および教育行政と学校との関係づくりに活かすことができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年広がりつつある「性の多様性」をめぐる学校教育の成果と課題を明らかにすることができた。とくにフィンランドと台湾、および日本との教育との比較により、東アジアに位置づく「性の多様性」の教育がヘテロノーマティブである問題の提示は今後の教育研究および実践においても重要な視点である。 またこの研究成果をもとに中学生向けの啓発書籍、および教育者向けの教材書籍を発行できたこと、さらにはフィンランドの研究者を招いてのシンポジウムを開催できたことは、対策、対応が始まったばかりの日本の教育関係者にとっても大きな助けとなるものであり、今後の方向を指し示す社会的意義がある。
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