研究課題/領域番号 |
16K04548
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 奈良教育大学 |
研究代表者 |
片岡 弘勝 奈良教育大学, 学校教育講座, 教授 (10224437)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 地域の教育力 / 影響力 / 形成力 / 指導力 / 個志向と集団志向の動態性(ダイナミクス) / 教育学 / 社会教育 |
研究成果の概要 |
本研究は、「地域の教育力」の内実を理論的・実証的に解明することを通して<成人による地域づくり実践・主体的学習と子どもの主体的学習とは連動しているという仮説>を検証した。そして、実践分析のために有効な「地域の教育力」概念モデル(要件)を設計した。そのモデル要件は、下記の5点である。①「地域環境の<影響力>」、②「住民運動の<形成力>」、「学校外教育の<指導力>(以上の三点は増山均(『子ども組織の教育学』青木書店、1986年)が指摘した三つの「レベル」を継承し前提とした)、④「個志向と集団志向の動態性(ダイナミクス)を生み出す緊張力学」、⑤当該地域の「死者と対話」・「過去の苦い経験との対話」。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在、各地において様々な「学校・家庭・地域の連携協力」施策が実施されている。本研究は、<成人による地域づくり実践・主体的学習と、子どもの主体的学習とは連動しており、両者の連動こそが「地域の教育力」の本質を究明する鍵である>という仮説を立てた上で「地域の教育力」の構造を考察した初めての試みである。 これまで「地域の教育力」という用語は、曖昧かつ抽象的、恣意的に運用される傾向があったが、本研究が試みた「地域の教育力」概念モデルにより、「地域の教育力」が創造され、蓄積され、拡充されていくための条件を解明するための有力な視点・方法を提供した、と考えられる。
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