研究課題/領域番号 |
16K04551
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
鈴木 尚子 徳島大学, 人と地域共創センター, 准教授 (00452657)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 認知症 / 高齢者 / 生涯学習 / 教育学 / 学習支援 / 博物館 / 図書館 / 米国 / 成人教育 / 回想法 / 外国 / 北欧 / 教育 / 比較 |
研究成果の概要 |
本研究の成果として、①高齢化の進行する国々の先進的な図書館・博物館・美術館等では、認知症疑いの高齢者や認知症高齢者を主たる対象として、施設の特性や地域資源を活かした教育事業が行われていること、②認知症が重症化した高齢者に対しても、アウトリーチ事業として生涯学習関連施設の職員やボランティアが介護施設に出向いたり、当事者が快適に過ごす包括的環境が整備されたりする中で、多様な学習支援が提供されていること、③職員には対応力向上のための研修が実施されていること、④以上の学習機会を通じ、認知症当事者に、社交性の向上、人間性の発揮、地域への帰属感の実現等の肯定的変容がみられることが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果の学術的意義として、認知症疑いの高齢者や認知症高齢者について、様々な分野の学問的蓄積を踏まえた上で正しく理解並びに対応できれば、教育学の立場からも彼らをめぐる諸問題に対して学問的に貢献しうる可能性を示唆したことが挙げられる。また、本研究成果の社会的意義として、認知症に係る膨大な社会的コストに鑑み、医療・介護分野だけでなく、地域社会全体の関係性の中で認知症をとらえ、それにまつわる諸問題を解決していくための一つの手段として、生涯学習に関係した地域の物的・人的資源の効果的利活用を提起したことが挙げられる。
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