研究課題/領域番号 |
16K04562
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 明治学院大学 |
研究代表者 |
垣花 真一郎 明治学院大学, 心理学部, 准教授 (00550724)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | かな文字 / 読み習得 / 言語発達 / 読み誤り / 仮名文字 / かな文字習得 / 幼児教育・保育 |
研究成果の概要 |
以下、2つの研究を行った。第一に「かな文字の読み習得の基礎的なプロセスに関する理論的検討」である。これは、欧米の「音韻意識と読み習得」という知見を、かな文字に転用してきたことの問題を指摘した理論的研究である。第二に「かな文字の読み誤りデータの分析」である。これは、幼児の仮名文字の読み誤りパターンに影響する文字要因と,その習得過程における変化を検討したものである。音韻的要因、形態的要因がそれぞれ独立に寄与していることとともに、特に形態的要因の顕著な寄与を明らかにした。これを踏まえ、かな文字習得における形態知覚の役割の重要性を指摘した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的な意義は、従来、欧米の研究動向に影響されてきた、かな文字習得研究の近年の傾向に再考を促すものであることである。具体的には、これまで、欧米で注目されてきた音韻的要因の陰で等閑視されてきた形態知覚の要因への注目を促すものであるということである。また社会的意義は、かな文字の習得困難児や初期のかな文字学習者への教育実践の改善に寄与するという点である。具体的には、従来の音韻的要因への支援に加え、形態知覚の支援が必要であることを示唆するという点である。
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