研究課題/領域番号 |
16K04572
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
川原 健太郎 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, その他(招聘研究員) (80367010)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 社会教育 / 戦後史 / 生涯学習 / 自分史 / 書く実践 / 文化運動 / 社会教育史 / メディア / 教育学 |
研究成果の概要 |
本研究は、八王子の実践家である橋本義夫が創始した庶民による文章執筆運動、「ふだん記」(ふだんぎ)の運動を全国各地で実践する、「ふだん記」各地グループの活動を追い、市井に暮らす普通の人々から生まれた草の根の地域文化運動の成立・発展過程を明らかにした。特に各地グループの歴史や活動の研究を通じて、1970年代後半以降に日本のさまざまな地で展開された書く実践の取り組みの実像に迫ることができたことに意義がある。本研究では多くの各地グループの協力を得つつ、草の根の記録を紡いできた多くの人々の声や、手書きのものも含め機関誌を蒐集しており、草の根の人々の戦後史の貴重な記録を集め、研究した点に重要性がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、戦後日本の各地において、草の根で紡がれてきた人々の歩みやその綴った文章をまとめ上げてきた。「ふだん記」の実践に焦点をあてることにより、日本の市井の人々の歴史の研究に関して新たな地平を切り開き得るという意義があると思われる。 また、本研究で刊行した最終報告書は、「ふだん記」各地グループが実践を行う地域を中心に公共図書館等に寄贈しており、公共の閲覧に供される形になっている。なおかつ、アクションリサーチ的に研究を行った本研究は、「ふだん記」で執筆する人々をエンパワーメントする意義を果たしており、草の根で自らの歴史を紡いでいる人々がより一層の「自分史」執筆につながる社会的意義を果たしている。
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