研究課題/領域番号 |
16K04573
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
前田 耕司 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 教授 (60219269)
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研究協力者 |
佐藤 千津
Rhea Zane Ma
Anderson Peter
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 先住民族 / アボリジナル / 主体形成 / 専門職養成 / 高等教育 / 教員養成 / アイヌ民族 / アイデンティティー / アボリジニ / 能力開発 / 教育学 / 民族学 / 文化人類学 |
研究成果の概要 |
オ-ストラリアの大学における先住民族アボリジナルの主体形成を意図した能力開発・専門職養成の教育システムの構築の方法について日本との比較の観点から明らかにした。その際、比較分析の指標として先住民族の「教育権」を国際的に認めた「先住民族の権利に関する国際連合宣言」を枠組みにしてその意図を踏まえ、実証的な解明を行い、先住民族への大学開放の意義と組織化のメカニズム原則を明らかにした。アイヌ民族に配慮した高等教育の体系を考えるうえでオーストラリアの取り組みは貴重な視座となり得るであろう。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本稿のように、先住民族の教育権の保障を高等教育まで広げた研究の視点はこれまで稀有であった。先住民族のコミュ二ティの利益に貢献する大学における先住民族の専門職養成は喫緊の課題であり、当該研究の遂行により、先住民族と非先住民族の民族間の連携・協働の必要性はもとより、先住民族のエンパワーメントを可能にするプログラム構築のための示唆が得られた。とりわけ、モナシュ大学が取り組み先住民族と非先住民族の双方向のアプローチの開発に向けた具体的方策は、日本におけるアイヌ民族と和人との共生教育に関する課題解決のための有益な知見となり得るであろう。
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